猫について調べていると、その仲間であるネコ科動物にも興味が湧いてきます。現在生存するネコ科動物は8系統 37種います。有名なライオンやチーターから、私たちの身近なイエネコまで、中にはあまり知られていませんが、可愛いオセロットやマヌルネコなど。今回は会いに行けるネコ科動物についてまとめます。
・関東近郊のネコ科が多い動物園
関東近郊の主要な動物園のネコ科動物を調べると以下のようになりました。横浜ズーラシアが7種、そして日本を代表するツシマヤマネコにも会えるのでポイントが高いですね。
※2017年8月現在
ツシマヤマネコは37種のリストに載っていません。ツシマヤマネコはベンガルヤマネコの亜種であるアムールヤマネコの地域個体群として分類されているからです。亜種や地域個体群を含めるともっとたくさんのネコ科がいるというわけです。
ツシマヤマネコは人と暮らす猫(イエネコ)よりも耳が丸く、鼻が大きいなどの特徴があります。愛猫と比べてみるとわかりやすいでしょう。そのほか尻尾が太く、体ががっしりしているので足が短く見えます。
・全国のネコ科が多い動物園
「ちょっと遠出しても良いので、ネコ科が多い動物園に行きたい!」という方はこちらの動物園に行ってみましょう。ナイトサファリや、ジャングルバスが体験できる富士サファリパークは大型ネコ科動物の自然に近い姿がみられます。ハイエナはネコ科ではありませんが、肉食獣が食べ残すような骨を噛み砕く強い顎を持っています。ネコ科と比べてみると面白いですね。
北海道では動物の自然な生態がみられるように工夫された旭山動物園はシロクマ以外にもユキヒョウも見ることができます。
※2017年8月現在
九州ではツシマヤマネコの繁殖に成功している福岡市動物園。関西ではジャガーとヒョウを見比べることができ、さらにマヌルネコやボブキャットなど、中小型で可愛いネコ科に会える神戸市の王子動物園などなど。
ジャガーとヒョウの違い
・世界一ネコ科動物が多い動物園
「ネコ科に会うためであれば海外まで行っても良い!」という方はフランス、パリの郊外にある Le parc des Felinsをオススメします。ネコ科動物が25種以上という世界でもっともネコ科が多い動物園になります。オオヤマネコ、スナネコ、ジョフロイキャット、ゴールデンキャット、シャガランティなどネコ科好きにはたまらない動物たちにも会えます。
パリから電車で50分と、アクセスはよくありませんが、一度は訪れてみたいです。
・動物園に行かなくても
動物園に行く休みがない、という方はYoutubeのこの2つのチャンネルをチェックしましょう。無料ですし、勉強になります。
本で見るのであれば、当院の待合室にもある「世界の美しい野生ネコ」がオススメです。ネコ科動物を全て網羅し、綺麗な写真がついています。
最後に
ネコ科動物は本当に巨大な猫で、動きや習性はそのままです。数十キロのネコ科動物は迫力がありますし、同じサイズのツシマヤマネコでも、勉強してから行くと、自宅の猫との違いは一目瞭然です。せっかく動物園に行くのであればネコ科に強いところを押さえておきたいですね。