慢性腎臓病、尿路結石、糖尿病など猫は食事管理が、治療の重要なポイントになる病気が多いです。療法食へのスムーズな移行の方法、食べなかった時に対応はこちら「猫に療法食を食べてもらう9つのヒント」を参照ください。

これらのポイントを抑えてにも関わらずやっぱり食べない、また他にどんなメーカーから療法食が出ているのか知りたい、というご質問をよく受けますので、今回は病気別に現在発売されている療法食の種類をまとめておこうと思います。

・腎臓病食 ドライ

動物の療法食の歴史は1960年代、ヒルズサイエンス腎臓病食から始まりました。それ以降、他のメーカーからも製造されるようになり種類が増えました。この中ではジェーピースタイル リッチテイストが最近ではよく食べてくれると、猫の評判は上々です。

メーカー 本社 商品名
ロイヤルカナン フランス 腎臓サポート
ロイヤルカナン フランス 腎臓サポートスペシャル
ロイヤルカナン フランス 腎臓サポートセレクション
ヒルズ アメリカ k/d
スペシフィック デンマーク FKD
アニモンダ ドイツ 腎臓ケア
フォルツァ イタリア リーナルアクティブ
ブルーバッファロー アメリカ KM 腎臓&関節サポート
 サニメド オランダ リーナル
ドクターズケア 日本 キドニーケア フィッシュ/チキン
ジェーピースタイル 日本 キドニーキープ
ジェーピースタイル 日本 キドニーキープ リッチテイスト

・腎臓病食 ウェット

ウェットフードの腎臓病食ではヒルズサイエンスが力を入れています。k/dシチュー缶は1缶あたりのカロリーが少ないので注意しましょう。体重4〜5kgの猫では1日3〜4缶は必要になります。

メーカー  本社  商品名
ロイヤルカナン フランス 腎臓サポート
ロイヤルカナン フランス 腎臓サポート フィッシュテイスト
ヒルズ アメリカ k/d チキン
ヒルズ アメリカ k/d ツナ入り
ヒルズ アメリカ k/d シチュー チキン&野菜
ヒルズ アメリカ k/d シチュー ツナ&野菜
スペシフィック デンマーク FKW
アニモンダ ドイツ 腎臓ケア※
フォルツァ イタリア リーナルアクティウェット

※子牛、カモ、トリ、豚、うし、七面鳥 各種あり

・下部尿路疾患食(FLUTD) ドライ

最も多くのメーカーから発売されているのが下部尿路疾患(FLUTD)用の療法食です。下部尿路疾患にはストルバイト結石、シュウ酸カルシウム結石、特発性膀胱炎など様々な病気が含まれます。フードの使い分けについてはこちら「猫の尿路結石のアウトライン」の中段の表をご参考ください。

メーカー 本社  商品名
ロイヤルカナン フランス pHコントロール0
ロイヤルカナン フランス pHコントロール1 フィッシュ/チキン
ロイヤルカナン フランス pHコントロール2 フィッシュ/チキン
ロイヤルカナン フランス pHコントロール ライト
ロイヤルカナン フランス pHコントロール オルファクトリー
ロイヤルカナン フランス pHコントロール +CLT
ロイヤルカナン フランス pHコントロール+満腹感サポート
ヒルズ アメリカ c/d
ヒルズ アメリカ c/d コンフォート
ヒルズ アメリカ s/d
ヒルズ アメリカ メタボリクス プラス ユリナリー
スペシフィック デンマーク FCD
アニモンダ ドイツ pHバランス
フォルツァ イタリア ウリナリーアクティブ
ブルーバッファロー アメリカ WU 体重&尿路ケア
サニメド オランダ アンチストルバイト
ドクターズケア 日本 ストルバイトケア スターター
ドクターズケア 日本 ストルバイトケア フィッシュ/チキン
ドクターズケア 日本 ストルバイトケア ライト フィッシュ
ジェーピースタイル 日本 ストルバイトブロック

・下部尿路疾患食(FLUTD) ウェット

水分摂取を同時にできるウェットフードの方がより効果が高いという意見もあります。やはりヒルズサイエンスがウェットフードに力を入れています。

メーカー 本社 商品名
ロイヤルカナン フランス pHコントロール パウチ
ロイヤルカナン フランス pHコントロール フィッシュテイスト
ヒルズ アメリカ c/d 粗挽き シーフード入り
ヒルズ アメリカ c/d コンフォート シチュー チキン&野菜
ヒルズ アメリカ c/d シチュー チキン&野菜
ヒルズ アメリカ c/d シチュー ツナ&野菜
スペシフィック デンマーク FSW
アニモンダ ドイツ pHバランス※
フォルツァ イタリア ウリナリーアクティウェット

※子牛、カモ、トリ、豚、牛、七面鳥 各種あり

・糖尿病食 ドライ

糖尿病食には高タンパク質型と減量食型の療法食があります。違いはこちら「糖尿病のアウトライン」を参照ください。減量用食でも炭水化物の割合が高いものもあるので注意です。

メーカー 本社 商品名
ロイヤルカナン フランス 糖コントロール
ヒルズ アメリカ m/d
ヒルズ アメリカ w/d
スペシフィック デンマーク FRD
アニモンダ ドイツ 糖尿ケア

・糖尿病食 ウェット

糖尿病療法食はウェットの方がタンパク質の割合がより高い傾向にあります。糖尿病は腎臓病などと比べると発症率が低いため、ウェットフードの種類もまだまだ数が少ないです。

メーカー 本社 商品名
ロイヤルカナン フランス 糖コントロール ウェット
ヒルズ アメリカ m/d 粗挽き
ヒルズ アメリカ w/d 粗挽き チキン入り
スペシフィック デンマーク FRW
アニモンダ ドイツ 糖尿ケア※

※子牛、カモ、トリ、豚、牛、七面鳥 各種あり

・食物アレルギー対応食 ドライ

食物アレルギー用、食物不耐症用の療法食は新奇蛋白食と加水分解食があります。食事の違いはこちら「食物アレルギーのアウトライン」を参照ください。

メーカー 本社 商品名
ロイヤルカナン フランス 低分子プロテイン
ロイヤルカナン フランス アミノペプチドフォーミュラ
ロイヤルカナン フランス セレクトプロテイン(ダック&ライス)
ヒルズ アメリカ  z/d
アニモンダ ドイツ アレルギーケア (ポテト&ラビット)
フォルツァ イタリア イムーノアクティブ
ブルーバッファロー アメリカ HF
ナチュラルバランス アメリカ サヤエンドウ&ダック

・食物アレルギー対応食 ウェット

メーカー 本社 商品名
ロイヤルカナン フランス セレクトプロテイン チキン&ライス
ヒルズ アメリカ z/d ウルトラ
スペシフィック デンマーク FDW (ライス&ラム)
アニモンダ ドイツ アレルギーケア※
フォルツァ イタリア ハイポアレルジェニックウェット
ナチュラルバランス アメリカ サヤエンドウ&ダック 缶

※子牛、カモ、トリ、豚、牛、七面鳥 各種あり

最後に

腎臓病、尿路結石の療法食は日本の会社からも発売されていますが、糖尿病や食物アレルギーに対するフードは選択肢が少ないのが現状です。今後も新商品が出たら随時こちらのリストに追加していく予定です。より美味しい療法食が今後も発売されることを期待します。

“猫の療法食まとめ” への4件のコメント

  1. 初めまして。
    2才半のアビシニアンを飼ってます。

    2年程前から排便時最後に出血するので、当時エコーやアレルギー検査をしたのですが異常が無く、体質だと言われロイヤルカナンの消化器サポート・可溶性繊維を与えていました。
    しかし、出血が続くので、セカンドオピニオンを受けたところ、もう一度アレルギーを疑っては?となり、ロイヤルカナンのアミノペプチドフォーミュラを昨日から与えています。

    が、殆ど食べません。
    先生に相談すると「お腹が空けば食べる」と言うのですが、このままにしておいて良いのでしょうか?

    例えば、たんぱく質一種類のみ(ささみのフレークを振り掛けるとか)を与えて様子を見るのはダメでしょうか?

    今日一日元気が無い気がして心配なので、思わずコメントさせて頂きました。
    アドレスを頂ければ幸いです。
    よろしくお願いします。

    1. ゆうこさん こんにちは。どのくらい食べるのを我慢するかは猫では多く質問を受けます。猫は好みが激しい動物です。空腹になれば食べるのが普通ですが、猫は体調が悪くなるまで我慢することがあるので注意必要です。基本的には体重を測定し、減らなければ大丈夫と回答していますが、猫の年齢や体格によって異なります。ふりかけとしてささみをかけるのは良いですが、食事の効果を正確に判定できなくなるので、食べ始めたらふりかけをストップするのが良いと思います。

      1. アドバイス有難うございます。
        もう少し様子を見てみようと思います。
        有難うございました。

  2. 初めまして。
    私には、糖尿病の猫がいました。3月21日に、糖尿病歴 6年11ヶ月19日で永眠しました。20才でした。当日の昼には、お刺身を食べていました。トイレも食事も自立していました。
    血糖値のコントロールはできており、BUNおよびクレアチニンも、コントロールできていましたが、心臓が持ちませんでした。
    糖尿病の合併症で、白内障から緑内障になり、2年ほど前に失明しました。昨年12月に、肺がんが見つかりました。また、2年ほど前に、慢性腎不全になりました。
    リストの療法食は、糖尿病の猫が慢性腎不全になった場合には、対応できません。かかりつけの動物病院でも、フードについては、全く役に立ちませんでした。
    猫でも、糖質が多いと、血糖値が上がります。このあたりを全くわかっていません。入院中にヒルズのウェットの療法食をあたえられたため、血糖値が全く下がりませんでした。
    結局、自分でいろいろ調べ、ロイヤルカナンの12+と、アニモンダのウェットフードのニーレンを与えました。小麦粒や、ジャガイモの角切りは全て取り除きました。この半年は、ロイヤルカナンはやめ、アニモンダのニーレンをムース状にして与えていました。
    インシュリンの注射を怠ったことはありません。ケトアシドーシスは、一度も起こしていません。
    猫の糖尿病は、わからないことだらけです。
    一例として、お伝えします。
    G+ で、YUKIE SATO で猫の集会などに投稿しています。
    以下が、g+のサイトです。
    google.com/+YUKIESATOcatshappy

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