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先日のダラスの猫学会のランチョンセミナー(お昼ご飯を食べながら聞けるセミナーのこと。取っ付きやすい演題が多いです)で猫の白衣症候群についての話が出ましたのでご紹介します。白衣高血圧も同じ意味です、英語では white coat effect と呼ぶそうです。

白衣症候群とは「白衣を着ている医者の前で血圧を測るといつもより高くでてしまうこと」です。緊張や恐怖によってドキドキバクバクしてしまうのは容易く想像できます。医者より看護師が測った方が日常の血圧に近い数字がでるようです。

さて、猫はどうでしょう、病院に来る猫の表情を見ているとかなり上昇してそうですね。猫と白衣症候群について実験をした人が論文を出しています。

(Evaluation of the white-coat effect in cats. J Vet Intern Med. 1996 Mar-Apr;13(2):134-42)

この論文ではホルター血圧計を猫につけてもらい、正常時と動物病院に行ったときの血圧を測定し比較しました。

結果です、病院での血圧は正常時より平均17.6mmHg 高くなりました。

猫によって結構ばらつきがあり最大75.3mmHg、逆に−27.2mmHgと病院にきた方が下がった猫もいました。このばらつきは猫の性格によるものが大きいと思います。この論文は13匹の猫で血圧を比較しました。

さらに、上昇する幅は同じ猫でも毎回異なり、日によって違うので血圧検査結果の解釈には注意が必要です。

学会では「猫が病院に着いてから血圧が落ち着くまで90分以上かかります。しかし飼い主さんに90分病院で待って頂くことはできません。10分待てばある程度は落ち着くので、最低10分は待ってから測ることをお勧めします」と教わりました。

人間同様どうしても白衣症候群の影響は出てしまいます。できる限り時間をおいて、さらに獣医師だけでなく飼い主さんに寄り添ってもらいながら少しでも猫がリラックスしながら測ることが大切ですね。

 

“猫の白衣症候群 ~ホワイトコートエフェクト~” への1件のコメント

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