写真はスフィンクスのグランパさんです。
今回はエジプトのスフィンクスではなく猫のスフィンクスのお話です。英語だとスペルが違うようです。
猫のスフィンクス→sphynx エジプトのスフィンクス→sphinx
ちなみに猫のスフィンクスの出身は意外にも寒いカナダです。
スフィンクスの グランパことGrandpa Rex Allen はミックス猫のクリームパフ(Creme Puff) に追い越されるまで34歳2ヶ月という長寿記録をもっていました。現在の猫の平均年齢が15歳ほどだと考えると平均の倍以上長生きしています!●猫の平均寿命とクリームパフの記録についてはこちら
スフィンクスは被毛をもたない純血種の猫です。純血種は一般的に雑種より身体が弱いと信じられていますがグランパの記録はそれを覆すものになります。さらにグランパは♂でした。グランパは1964年にパリで生まれ1998年まで生きました。その間にTICAのキャットショーでも数々の賞を受賞しています。
スフィンクスは突然変異で生まれた無毛の猫から誕生しました。実際には完全に無毛ではなく産毛と呼ばれる細い毛に覆われています。被毛がないため暑さにも寒さにも弱く、ほかの猫より体温が高いです。またスフィンクスは猫では珍しく血液型がB型が多い猫種です。そのため子供を産む前に両親の血液型を確認しておかないと、新生仔猫がお母さんの初乳を飲んだときに赤血球が破壊されてしまうことがあります(新生仔同種溶血現象)。性格は社交的であり、スフィンクスの愛好家は無毛という目立った特徴と同じぐらいに、陽気な性格にも魅了されているようです。
なぜグランパは長生きできたか?
実は現在ギネス記録をもっているクリームパフとグランパは同じ飼い主の猫なんです!世界1位と2位の猫の飼い主はテキサス州のJake Perryさん。
ペリーさん曰くグランパは活発で運動好きだったこと、アスパラガスやブロッコリーなどの野菜好きだったことが長生きによかったのではと語っています。
※アスパラガス属の観葉植物の中には猫にとって中毒を起こす植物もあることからアスパラガスも猫に危険という考えがあります。実際には猫が少量のアスパラガスを食べても問題にならないことが多いです。
ペリーさんの動画がありました。ペリーさんがかなりの猫おやじということがわかります笑
5分頃からグランパ、最後の方にはクリームパフも登場します。この動画の時点ではクリームパフはまだグランパの記録を抜いてないようです。
私が会ったスフィンクスはやはりグランパのように陽気で社交的でした。スエードの様なもちもちした肌が印象に残っています。また毛がないので超音波検査がやりやすかったことを憶えています。