左はアビシニアン、右はソマリです。ソマリは稀に生まれる長毛のアビシニアンの猫を計画的に交配して誕生した品種です。なので一般的に長毛のアビシニアンをソマリと呼びます。ソマリの由来はアビシニアンの由来となったエチオピア(昔はアビシニアと呼ばれていた)の隣国ソマリアからとったそうです。
ソマリはそのゴージャスな毛並みと長毛種の中では人懐っこい性格から今では人気猫種の1つです。しかし中にはソマリの中には長毛にならず、アビシニアンそっくりのソマリが生まれることもあります。毛の短いソマリはショートへアソマリと呼ばれます。
アビシニアンの長毛がソマリなのに、ソマリの短毛はショートヘアソマリ??なんとも不思議な話しです。
ショートヘアソマリ?それはアビシニアンじゃないのか?
CFAとTICAという猫の2大血統登録機関があります。CFAとTICAはこの質問に対して別々の答えを出しています、ソマリの短毛をCFAはショートヘアソマリ、TICAはアビシニアンとしています。
TICAの考えはシンプルです、長毛ならソマリ、短毛ならアビシニアン。それは血統に関係なく毛の長さで決まります。
CFAはショートヘアソマリとアビシニアンを何で区別しているの?
ソマリの中には親がソマリ×アビシニアンで交配することがあります。このパターンの交配だと短毛の猫が生まれてくる可能性があります。それがCFAのいうショートヘアソマリです。
これはソマリの歴史が浅くソマリだけで交配することが難しいため、健康面での問題が出ないようにアビシニアンの血を入れているからです。CFAは外見上は見分けが付かなくても、ソマリの遺伝子が入っていればショートヘアソマリ、アビシニアンのみの場合をアビシニアンと区別しています。
CFAは血統を重視、TICAはその猫の姿を重視しているということですね。
ソマリをもらったと思ったらショートヘアソマリだった!?騙された?
ソマリのコートは小さい頃は短いですが、成長するにつれボリュームがでてきます。なので仔猫のソマリがショートヘアソマリか、長毛のソマリに育つかはソマリのブリーダーさんでも見極めが難しいそうです。
誤解がないようにしっかりしたブリーダーさんの猫は両親がソマリ×ソマリなのか、ソマリ×アビシニアンなのかしっかり把握していますので、確認してみて下さい。
ショートになろうがロングになろうがその猫の可愛さは変わりませんが、ソマリを飼うときは、こういうこともある、ということを覚えておくといいかもしれませんね。