子猫の性別の見分け方はこちら
私は猫の性別を見分けるのが得意で90%ぐらいは当てることができます。皆さんはどうでしょう。アメリカで猫の話をするとき、英語では動物のことを3人称で「it」と呼んでも良いのですが、やはり物扱いの印象があり「 She」「He」を使うことがほとんどです。そのため猫の性別をより意識するようになりました。今回は顔をメインにオス顔、メス顔について解説していきます。
・オス顔
このこは強烈にオス顔ですね。去勢するのが遅く男性ホルモンの影響を強く受けています。また茶トラ柄なのでさらにオスの確率が高まります。(猫の毛色と性別の関係についてはこちら)
具体的は4つのポイントを見ています。
1頬が大きい:赤い丸の部分をみてください。頬の皮が厚くなり顔の形が横長になります。これはオスは喧嘩が多く、噛まれる可能性があるために厚くなると考えられています。さらに頬の中にしこりのようなものができることもあります。これは『Jowls』と呼ばれます(日本語を調べましたが見つかりませんでした。)これが触れれば必ずオスといえます。
2ウィスカーパッドが大きい:黒い線の部分です。オスはヒゲの生えている部分がふっくらします。そのためふてぶてしい印象を受けます。
3鼻が大きい:水色のラインをみてください。鼻がワイドで、強そうな印象を受けます。それに伴い目の距離も離れ気味になります。鼻の大きさは見分けるのに非常に重要なポイントです。
4眼は小さく見える:実際の目の大きさは同じですが、顔が横大きくなるので、眼が小さく見えます。
・メス顔
1頬が小さい:赤い丸の部分をみてください。頬が小さいです。顎も小さいため頭の形が楕円というよりはマルに近く小顔です。
2ウィスカーパッドが小さい:黒い線の部分です。ヒゲの生えている部分の膨らみがオスよりも小さいです。正面からよりも横から見た方がわかりやすいです。そのため上品な印象を受けます。
3鼻が小さい:水色のラインをみてください。鼻が小さく、控えめな印象を受けます。オスが目の距離と鼻の幅がほとんど同じなのに対して、メスは鼻の幅より目の距離が狭くなることが多いです。
4眼は大きく見える:実際の目の大きさは変わらなくても、小顔で他のパーツが小さいので眼の印象が強くなり眼が大きく感じます。
・体格
もちろんオスの方が大きいのですが、頭、肩、手の大きさに注目すると区別がつきやすいです。大げさに言うとオス猫はライオン、メス猫はチーターのような体格をしています。
頭や手の大きさはたとえ肥満になっても大きさは変わらないので、肥満で大きくなっているのか、骨格が大きいのか区別がつきます。
・例題
最後に例題を4問出しますので、性別を当ててみてください。
・問1
・問2
・問3
問4
問5
回答・解説
問1:オス。頬、ウィスカーパッドは小さいですが、目が小さく、鼻の筋が通っています。手も大きいですね。
問2:メス。これはボーナス問題ですね、三毛猫なのでほぼメスです。顔の特徴もメスです。
問3:メス。長毛種なので難しいですが、目から鼻にかけてのラインが三角でウィスカーパッドも小さいです。
問4:メス。やはり鼻が小さめで目の割合が大きのでメスです。
問5:オス。逆さで難しいですが、目が小さいのと全身の体格が大きいので。
おわりに
5問正解はかなり少ないのではないでしょうか。実際には大きさをもっと把握しやすいのでもう少し正解率は高くなるでしょう。上にあげた4つの特徴を3つ以上みたいしている場合は簡単ですが、2対2になると難しいですね。また茶トラは80〜90%オスなので、茶トラのメスを的中させるとすごく嬉しいです。日常生活ではあまり役にたつ特技ではありませんが、今回挙げたポイントをもとにノラ猫で練習してみましょう。