「うちの猫がトイレから出たあと突然走り出すんです、おしりが痛いのでしょうか?」と聞かれることが度々あります。
何匹も猫を飼っている方なら猫がトイレから出た後に猛然と家の中を駆け抜ける姿を一度は見たことがあるでしょう。それを誰が名付けたかおトイレ後のハイテンション「トイレハイ」と呼ぶそうです(うんちの時だけなため、別名うんちハイ)。語呂がいいので私も説明するときに使っています。
トイレハイの命名者はくるね大和さんの漫画?この漫画すごく分かりやすく、そしてかわいいです!漫画へのリンクはこちら。
トイレハイは猫によって様々で、ひたすら駆け抜ける猫、爪をガシガシ研ぐ猫、雄叫びをあげる猫など。またトイレの前に起こる猫もいます。
なぜトイレハイが起こるのか?
いくつかの本で調べてみましたが色々な説がありました。
①縄張り
縄張りを持つ猫は狩りへの道筋や高い場所にうんちをすることがあります、さらにこのうんちは砂で隠さないようです。しかし目立つところでうんちをするのは隙だらけで非常に危険、猫としてはかなりの大仕事ということでテンションがあがるという説。
②臭いから逃げる
野生で生活してる猫はうんちやおしっこの臭いがすると周囲の捕食者に見つかってしまいます。その場から離れるためにダッシュするためのハイテンションという説。猫は排泄物を砂で隠すのもそのためかと。
③交感神経、副交感神経のスイッチがかわる?
トイレ中は落ち着いてするために副交感神経系が刺激され、トイレ後はその反動で交感神経系が刺激されハイになるとんだとか。それなら他の動物もと思ってしまいますが。
④気分がよくなって
単純にすっきりして軽くなったことでご機嫌になってハイテンションでかけずり回る!
②〜④は他の動物でも起こりそうなので①が一番納得いくかと個人的に思います。トイレハイがでたときのうんちはあんまり砂で隠せてない気がしますし、必ずしも毎回トイレハイになるとは限りませんよね。しかし猫は糞便によるマーキングはしないとも言われているのでそれが本当であれば矛盾してしまいます。
イヌでもトイレハイに近い状態になるともききます、ただ猫のような異様なハイテンションではないみたいです。
※基本的にトイレハイは病気ではありませんが、中には本当に便秘で苦しい、肛門腺が痛い、膀胱炎になってるなどの病気の猫ちゃんもいますので少しでも気になることがあれば動物病院に相談することをおすすめします。