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大統領のファーストキャット ソックスとインディア

今私はニューヨークに来ていますが猫は米国でも人気者です。アメリカでの飼育頭数は数年前に猫が犬を超え、もっともポピュラーなペットになりました。もちろん犬も大人気でブルックリンやマンハッタンを歩いているとフレンチブルドックやレトリーバー、そしてチワワなどの小型犬と頻繁にすれ違います。

写真を撮られるソックス

アメリカでもっとも有名な猫の一人(一匹)にソックスがいます。ソックスはクリントン元大統領の元で「First Cat」として8年間ホワイトハウスで働いてました。ソックスは雄猫で、いわゆるタキシード柄と呼ばれる白黒です。スペルは「socks」で白い靴下を履いているようにみえる柄が名前の由来です。ソックスはアメリカ版 Wikipedia にも項があります。

元大統領の肩の上にのるソックス

保護猫だったソックスはクリントン家に、当選する前に引き取られました。大統領就任を機にソックスもホワイトハウスに引っ越しファーストキャットになりました。

途中から飼われ始めたラブラドールレトリーバのバディとはあまり仲良くなれませんでした。8年の任期を終えた後は大統領の秘書を務めたベティ・カリーさん(1枚目の写真で一緒に写っている方)に引き取られ余生を過ごし、2009年に19歳でこの世を去りました。最後は顎のがんでした。

ハロウィーン衣装を着せられるインディア

大統領は歴代ペットを飼う(印象が良くなる?)傾向があり、ジョージ・W・ブッシュ元大統領はインディアという雌の黒猫を飼っていました。インディアはきっとメディア嫌いだったのでしょう、ソックスと比べるメディアにあまり出ませんでした。

現在でもソックスのおかげか、タキシード柄の猫はアメリカでは紳士的な性格であると信じられ人気な柄の一つだそうです。