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猫は野生ではな何を主に食べているでしょうか。答えはねずみや鳥などの小動物です。つまり猫は肉食動物です。犬も肉食では?と思われがちですが犬は雑食動物です。そして人も雑食動物です。

雑食と肉食の違い

雑食というとカラスのようにゴミを漁って残飯を食べているイメージがありますが、生物学の用語では「動物性タンパク質(肉)を摂取しなくても生きていける」という意味になります。つまり犬も人も肉は必ずしも必要ではなく、穀物と野菜等の植物由来の栄養素だけで生きていけるけども肉も好んで食べているのです。

それに対して肉食動物は「生きていく上で必ず動物性タンパク質(肉)が必要」という意味です。つまり猫は植物からも栄養をとることは可能だけれども、必ず一定の量の動物性タンパク質が必要になります。野菜でけでは猫を育てることは不可能です。

野生のネコの食生活とキャットフードのギャップ

野生の猫の獲物はネズミやウサギなどの小獣や小鳥、そしてトカゲなどの爬虫類などです。これらの獲物は何でできているかというと、は殆どがタンパク質と脂質です。例えばネズミの栄養素を分解したとき、炭水化物の割合は10%未満です。

ではキャットフードのラベルを見てみて下さい、ドライフードであれば30〜40%の割合で炭水化物が含まれているはずです。そして原料には小麦やトウモロコシ、米などの穀類が記載されているでしょう。

こんなに炭水化物が多くて大丈夫なの?

現代の猫の肥満率と、糖尿病の発生率が高いのは高炭水化物なキャットフードのせいじゃないか?と疑いをもった科学者がいくつかの研究結果を報告しています。

炭水化物と肥満

この論文では高炭水化物なドライフードと、高脂肪高タンパク質なウェットフードを主食にしている猫の肥満度を比較したところ、肥満度に差はなかったと報告しています。

高炭水化物フードと肥満に対する関心は海外でも強いようで、多くの比較研究が紹介されていましたが、関係性を証明したものはありませんでした。

Dry foods and risk of disease in cats. Canadian Veterinary Journal 2008;49:561-563

炭水化物と糖尿病

猫は糖の代謝が少し他の動物と変わっていて、犬に比べると糖尿病になりやすいです。特に2型糖尿病と呼ばれる膵臓から分泌されるインスリンの効きが悪くなるタイプの糖尿病が殆どです。人でも糖質のとりすぎは糖尿病になるリスクは上昇します。

この報告では炭水化物を豊富に含んだフードが猫の糖尿病の発症と関係しているのではないかと考え、糖尿病の猫と健康な猫の飼い主にアンケートを行いました。

結果的には高炭水化物なドライフードと糖尿病の発症率の関係性は認められませんでした。糖尿病も肥満と同じく、関連性を示す論文はありませんでした。

Indoor confinement and physical inactivity rather than proportion of dry food are risk factors in the development of feline type 2 diabetes mellitus. Ver J 2007

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糖尿病が遺伝的に多い品種としてバーミーズが挙げられます。イギリスとオーストラリアでの研究なので、日本のバーミーズでも同じ傾向があるかは不明です。

まとめ

・現時点では高炭水化物フードが肥満や糖尿病を引き起こしているという科学的なデータはありませんでした。

・肥満のリスク因子は糖尿病のリスク因子と重なる項目が多く、雄猫、完全室内飼いである、活動性が低い、オーバーカロリー等です。肥満を予防することが糖尿病の予防に繋がります。

・炭水化物ではなく脂質の割合が高いフード(高脂質フード)が肥満と関連していると報告している論文はありました。

グレインフリーフードとは??

グレインフリーフードは穀物を全く含まないフードです。穀物を含まないことで炭水化物の割合を抑え、猫本来の食生活に近い栄養バランスを維持することをコンセプトに作られています。

アメリカの飼い主さんはグレインフリーフードに関心が強く、動物病院で頻繁にこの話題が出ます。動物本来の食生活に近いフードが健康的である、という考えはシンプルで理に適った考え方なので、今後グレインフリーフードの有用性が証明されればこちらにシフトしていくことでしょう。ダイエットを目的にグレインフリーフードに切り替えることもあります。

 グレインフリーフードの注意点

・腎機能が低下している猫に高タンパク質の食事を与えると、症状が悪化することがあります。慢性腎臓病は猫でもっともポピュラーな病気の1つです。中年齢以上の猫でグレインフリーフードへの変更を検討している飼い主さんは一度かかりつけの獣医師に相談してみて下さい。

・猫の体質によっては便秘を起こすことがあります。その場合はウェットフードのグレインフリーフードを検討してください。

“〜猫と炭水化物〜 グレインフリーフードとは何か” への4件のコメント

    1. Kunさん
      こんにちは。開業場所の詳細は帰国後(2016年春)決定予定です。決まり次第ブログやツイッターでご報告します。

  1. 現在、13歳の猫、8歳の猫、←子供の7歳のメタボ猫、メタボの弟猫、全部で四匹です。メタボ猫以外は普通の体型だと思います。13歳猫は一応健康的ですが 血液検査では腎機能の数値がぎりぎりでした。1年前も同じなので医師からは、これ以上悪くなれば?フードを療養にと言われています。
    メタボ猫は、血液検査ではグルコースがたかく糖尿病予備軍だと言われました【病院で緊張しているせいもあるかと言われ更に検査に出したら今は糖尿病ではないですと言われました】病気になっていない猫に療養フードをあげても?また違う猫が食べも良くはないですと医師からはいわれましたが。飼い主としてはフードで出来るだけ予防したいです。みすみす病気になるのを待っているわけにはいかないです。ですが?何をあたえ どう予防するか また、安心出来るメーカーは?【ロイカナ】色々考えてしまいます。ニュートロマックスは、2007年 フードを食べたら!しんでしまった猫がいるとネットで見ました!ロイカナを
    続けていこうかと。

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